出版物のご紹介

新思考型感染症戦略テキストの策定について
    (新思考型感染症戦略研究事業報告書)

(社)日本公衆衛生協会の地域保健総合推進事業において、平成18年度に実施された「新思考型感染症戦略研究事業」(分担研究者:富山県厚生部椎葉茂樹次長)の研究報告書がとりまとめられました。この報告書は、e防人の研究グループが作成協力しており、1000部作成され、都道府県(本庁担当課、衛生研究所、保健所)、政令市中核市(保健所)、大学医学部公衆衛生学教室等に配布される予定です。

報告書作成の背景

これまでの感染症対策は、ともすれば法律に基づいて個々の病原体を対象に行政中心にピンポイントで実施されてきました。 また、後追い的に、地域住民やマスコミの求めに応じて説明を行うことも多かったように感じます。
また、感染症対策を実施する際には、保健所などで参照するテキストやマニュアルは百科辞典的なものや法律書のようなものが多く、感染症の危機管理において迅速かつフレキシブルに対応しなければならない現場で使用できるものとは必ずしもなっていなかったように感じています。
本研究では、内外の文献や過去の対応例などを整理して、「新思考」による感染症対策をコンパクトなポイント集やコラムによるテキストの形で取りまとめています。


ここでいう新思考とは、以下の4つを意味します。

  1. 法令重視から経験と科学を重視した対応とすること
  2. 行政中心から事業者中心の対応とすること
  3. 危機管理的手法を中心に対応すること
  4. 関係者への説明を重視して対応すること

この報告書を参照することによって、感染症対策のポイントがすばやく理解でき、また、コラムにより知恵が身につき、いろいろな局面で対応できるようになるのではないかと期待しています。 内容的には、「当面の暫定版」として配布しており、今後、使用した方々からの意見を元にブラッシュアップすることとしています。

Copyright (C) 2006 Kyushu University.All Rights Reserved.